食品工場ナリアちゃんのつぶやき

 うちの工場には、海外4ヶ国の人たちがクリーンルームに入り、分担してお弁当のライン製造にあたっているが、日々感心するのが異国人同士のコミュニケーション能力だ。

 新しく来た人に、簡単な日本語もわかって貰えないため、なんとか仕事を覚えてもらおうとジェスチャーを駆使して伝えようとするのだが、もうほとんど江頭2:50の「取って、入れて、出す」のアレ状態で側から見たらかなり滑稽だろうと思う。

 

 異国人同士で隣合わせた人に片言の日本語交じりで何か伝えているシーンをよく見かけるのだが、え、今のでお互い通じ合ってたのか、すごいな!と毎度思わされる。

 伝え方が早い。うまく文にして表せないが日本で言葉が通じなくて苦労して来た中得た何かをみんな持っている。

 まるで、雪深い青森地方の人が道端で「どさ」(どちらへ行くのですか)「ゆさ」(銭湯へ行きます)で通じる、あの日本一短い会話のようである。

 

 異国人同士言い合いもする。良い事ばかりではない。怒鳴ったりすることなく、違うと思う事をハッキリ異国人の相手に伝えるのはとても難しいのだが。私も含めて。

 フィリピン人やベトナム人の中には、英語を駆使出来る人も多いのだが、我々日本人が逆に英語が片言なので、もうみんな日本語英語自国語3ヶ国語ちゃんぽんでなんとかしている。

 

 ポケトークもあるのだがいちいちラインの手が止まってしまうのでここではあまり実用的ではない。テレビでG7サミットなど観ていると、どうやって同じ場で同じ内容同時に理解してるのかなと仕組みを知りたくなる。

 

 なかなか国内にいて体験出来ないことをさせてもらってるかも知れない。と、前向きに考えよう。