食品工場ナリアちゃんのつぶやき

 今日、休日だったので千葉の鋸南町に住む方にお会いし、地元では有名らしい鎌倉時代の興味深いお話を伺った。

 

 頼朝が鎌倉幕府を開く前、石橋山ふもとの海岸から小船で房総半島の鋸南町にある小島へ流れ着いた際(場所については諸説あるらしい)、地元農民に手厚くもてなされたため、のちに「そなた達へ安房(の領地)を進呈しよう」と言ったらしいが、農民は聞き違えてしまい、「ワシらは穀物の粟なんかいらねぇ、名乗る姓が欲しいんじゃ」と答えたらしい(笑)。

 それを聞いた頼朝、「そうか、バカじゃのぉ(笑)」と言ったらしいが、農民はまたまた取り違えてしまい、鋸南町には現在でも「左右加」さん・「馬賀」さん姓の方々がいるそうだ。もっとも、「馬賀」さんについては他説あって、なんでも頼朝にたいへん良い馬を差し上げた家だったから、というものらしい。

 

 聞いていてほっこりする、落語のようなお話しだったが、ふだんほとんど日本語の通じない外国人の方々と働いている身としては、こういった言い回しの勘違いみたいなことが起こらないよう(笑い話ですむようなリカバリー出来るものならかえって楽しいコミュニケーションがとれて良いかもだが)、これからも気をつけないとなとふと思ったのだった。