食品工場ナリアちゃんのつぶやき

 どこそこの国の人は、という言い方は限定的でよくないけれど、数十人単位でひと処に集まって同じ作業を同じ時間帯でやっていると、うっすら国籍の違いが見て取れる。

 ネパール人は穏やかだが時間にルーズで楽をしたがる人が多い。勤務中に一時間くらい場所を離れて帰って来ない事もある。

 中国人は器用で要領よく仕事も早いが、仕上げがやや雑で、気が短く話し方が攻撃的な人が多い。

 フィリピン人は明るい性格の人が多く仕事もそつなく丁寧だが、自己主張がハッキリしていて嫌な仕事を避ける傾向がある。

 ベトナム人は、我慢強く礼儀正しくきちんとしている人が多いが、プライドも高く納得する説明が諸所必要だ。

 

 もちろん一人ひとり個性もあるし十把一絡げには出来ないが、毎日彼らと働いているとお国柄というのがなんとなく理解出来てしまう。

 神獣に例えるとネパール人は亀、フィリピン人は馬、中国人は虎、ベトナム人は龍あたりだろうか。四柱の神様に守られて、この場がありがたく成り立っているのだと思えば、この辛い気持ちも紛れるだろうか。